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脱・属人プログラム / 学習ノート

プロンプトの作り方

AI(Gemini・Gem・GPTs・Claudeなど)に良い仕事をしてもらうカギは、「指示文(プロンプト)」です。同じAIでも、指示のしかたで結果は別物になります。伝えたいのは「型に沿って書く」「AIに作らせて磨く」の2つだけ。むずかしく考えなくて大丈夫です。

プロンプトとは?

プロンプト=AIへの「指示文」のこと。「〇〇して」とAIにお願いする、その言葉そのものです。

最近のAIはどんどん賢くなっていて、多少ざっくりした指示や誤字があっても、意図をくみ取って動いてくれるようになってきました。その意味では、「完璧なプロンプトを書かなきゃ」という重さは、以前より下がっている面もあります。

ただし——複雑な作業や、「この順番で、こう進めてほしい」という流れが決まっているときは、それをちゃんと伝えないと、毎回同じようには動いてくれません。つまり任せる内容によって、プロンプトの大事さは変わるということ。かんたんな用事はざっくりでOK、決まったやり方でしっかり任せたいときは丁寧に——この使い分けがコツです。

この資料では、その「丁寧に任せたいとき」に効く書き方(1・2章)と、いっそAIにプロンプトを作らせて磨くやり方(3章)を紹介します。

1. 精度が上がる「5つの型」

この5つを意識するだけで、答えの質がぐっと上がります。全部入れなくてもOK。特に①②③がよく効きます。

やること
① 役割を与える「あなたは〇〇の専門家」と立場を決めるあなたはベテランの接客責任者です
② #で区切る指示を項目に分け、見出しを付けて構造化する#役割 #前提 #やってほしいこと #出力の形 #守ること
③ お手本を見せる良い出力の見本を付ける(一番効く。1つでもOK/違うパターンを2〜3個だとさらに安定)例:お客様=〇〇/ご要望=△△/次アクション=□□
④ 出力の形を指定箇条書き・表・文字数・トーンを決める200字以内・箇条書き・敬語で
⑤ 守ること/禁止必ず入れる項目を書く。禁止は「〜するな」より「〜して」の形に言い換える推測で埋めず「記載なし」と書く/金額と次アクションは必ず含める
書くときの3つのコツ

① 具体的に:「いい感じに」「ちゃんと」を避け、だれが読んでも同じ意味になる言葉で書く。

②「〜するな」より「〜して」:「避けて」と書くとAIはその中身を思い浮かべて逆効果になりがち。“してほしい形”で書くほうが効きます。

③ 大事なことは「最初か最後」に:指示が長いと、真ん中は読み飛ばされがち。一番大事な指示や質問は、冒頭か末尾に置きます(特にGeminiは質問を末尾に置くと安定しやすい傾向)。

2. コピーして使える 穴埋めテンプレート

迷ったらこれをコピーして、【 】を埋めるだけ。Gem(やGPTsなど)の「指示」に入れる文章にも、そのまま使えます。

#役割
あなたは【   】の専門家です。

#前提
【どんな場面で・何のために使うか】

#やってほしいこと
【してほしい作業を1〜3行で】

#出力の形
【箇条書き/表/文字数/トーン など】

#守ること
・必ず含める:【   】
・してはいけない:【   】

#お手本
【良い出力の見本を1つ貼る】

※「#(シャープ)」は見出しの目印です。半角 # でも全角 # でもOK。AIは「ここからここまでが1つのまとまり」と読み取ってくれます。
※お客様のメモやCSVなど“貼り付ける資料”は、指示と混ぜず、いちばん下に見出しを付けて置くと安全です(資料に紛れた余計な文を、AIが指示と読み違えにくくなります)。

3. いちばんラクで確実な作り方:AIに作らせて、磨く

実は、プロンプトを一から自分で書く必要はありません。いまのおすすめは、AIにプロンプトを作らせて → 使ってみて → ダメなところを伝えて直させる——これを繰り返すやり方です。型を全部覚えるより先に、これだけでもかなり戦えます。

手順

1やりたいことを伝える:「〇〇という作業をAIにやらせたい。そのためのプロンプトを作って」とお願いする。
2できたプロンプトを実際に使ってみる:出てきた指示文をコピーして、AIに実行させる。
3ダメ出しする:出力がイマイチなら、「どこがどうダメか」を具体的に伝える →「その点を直したプロンプトを、もう一度出して」。
4満足いくまで 2〜3 を繰り返す。
5できあがった良いプロンプトは、Gemに保存(4章へ)。

ダメ出しは「具体的に」ほど直る
×「なんか違う」 → 「専門用語を使わず、中学生でも分かる言葉で」
×「短く」 → 「150字以内で、結論を最初に」

この方法のいいところは、1章の“型”を全部覚えていなくても、AIが型に沿ったプロンプトを作ってくれること。型は「AIが作ったプロンプトが良いかどうかを見抜く目」として役立ちます。

4. できた良いプロンプトは「Gem」や「GPTs」に保存する

せっかく良いプロンプトができても、毎回コピペするのは大変です。Gem(やGPTsなどのカスタムAI)の「指示」欄に貼って保存すれば、“専用の担当AI”になります。次からは話しかけるだけで、毎回同じ品質で動いてくれます。

たとえば「接客の引き継ぎ要約」なら、その担当Gemを1つ作っておく。録音メモを貼るだけで、毎回同じ形で・漏れなくまとめてくれる状態にできます。1章〜3章で磨いたプロンプトの“置き場所”がGem、という関係です。

5. よくある失敗と直し方

よくある失敗直し方
指示があいまい(「いい感じにまとめて」)役割・出力の形・必ず入れる項目を具体的に書く
一度に欲張りすぎる作業を1つに絞る。複数あるなら分けて頼む
お手本を渡していない良い出力の見本を1つ付ける(精度が跳ねる)
出力の形を決めていない箇条書き/表/文字数を指定する
情報が足りないまま答えさせる(“それっぽい嘘”が出る)「不明点があれば、先に質問して」と一文入れる
一発で完璧を狙う3章のループで、ダメ出ししながら育てる

6. すぐ使える例:接客→営業の「引き継ぎ要約」

悪い例と良い例を並べます。違いは「役割・必ず含める項目・出力の形・お手本」があるかどうかだけです。

× 悪い例:この接客メモをいい感じに要約して。

良い例(このままGemの「指示」に貼れる)

#役割
あなたは接客→営業の引き継ぎを担当するベテランです。

#やってほしいこと
下の接客メモから、営業担当が次に動くための引き継ぎを作る。

#出力の形(この見出しで固定)
・お客様:
・ご要望:
・予算感:
・次にやること:
・注意点:

#守ること
・「ご要望」「予算感」「次にやること」は必ず埋める
・メモに無いことは推測で書かず「記載なし」とする

#接客メモ
【ここに録音の文字起こしを貼る】

この「良い例」をGemに保存すれば、毎回この品質で引き継ぎが作れます。まずは自分の業務に置き換えて、#役割#出力の形を書き換えるところから試してみてください。

用語ミニ辞典

プロンプト
AIへの「指示文」のこと。良い指示ほど、良い答えが返ってくる。
カスタムAI(Gem/GPTs)=専用の担当AI
役割や手順(プロンプト)を覚えさせて保存した、専用のAI。毎回同じ品質で動く。GeminiではGem、ChatGPTではGPTsと呼ぶ。
お手本=例示・見本
「こういう出力がほしい」という良い見本を1つ付けること。精度を上げる一番かんたんな方法。

まとめ

プロンプトがうまくいかないのは、AIの能力ではなく頼み方の問題。押さえるのは2つだけ——①「型」に沿って書く(役割・#区切り・お手本・出力の形・守ること)、そして② AIに作らせて、ダメ出しで磨く。できあがった良いプロンプトはGemに保存すれば、“専用の担当AI”として毎日働いてくれます。

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