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脱・属人プログラム — はじめての自動化

毎朝7時、AIニュースが
自分のチャンネルに届く仕組みをつくる

— やりたいことがまだ無くても始められる、最初の一歩

「AIに情報収集を任せる」を最初の題材にして、自動化の中心にある 定期実行(決めた時刻に自動で動かす仕組み。いわゆる cron) を、手を動かしながら覚える。集めて・要約して・届けるだけ——取り返しのつかない操作がなく、安全に練習できる。

配信設定:毎朝 07:00 JST / 見出し+1〜2行要約+リンクを最大5〜7本

この題材の結論(3つだけ)
  1. 成果が毎朝目に見える
    翌朝には自分のチャンネルにニュースが届く。動いた実感が早く、続けやすい
  2. 危険が少ない(受信・要約・通知だけ)
    メール送信や公開のような取り返しのつかない操作がない=低リスク
  3. 応用が広い
    追う対象を自分の本業テーマに差し替えれば、そのまま実務ツールになる

WHY

なぜ「最初の題材」にいいのか

01

成果が毎朝見える翌朝には自分のチャンネルにニュースが届く。手応えが早いので、自動化の学習が続く。

02

危険が少ないやることは集めて・要約して・届けるだけ。取り返しのつかない操作がなく、初心者でも安全。

03

応用が広い仕組みはそのまま、追う対象を本業テーマ(業界情報・競合・求人)に差し替えれば実務ツールに。

FLOW

全体像 — この流れで毎朝動く

毎朝 07:00

自動で起動

決めた時刻に(cron)

STEP 1・2

収集

AI系ソースから

AI

要約

見出し+要点に

STEP 3・4

届く

好きな場所へ

図|収集 → 要約 → 配信を、毎朝7時に自動で一周する

STEPS

作る順序 — 5ステップ

1

ソースを決める(何を追うか)

AI系ニュースの中から、届けてほしい情報源を選ぶ。字幕がなくても読めるテキストのニュース(RSS)を中心に、まずは質の良いものを数本だけでOK。あれこれ増やさないのがコツ。

スターター例:TLDR AI・MarkTechPost・OpenAI/Anthropic公式 + ITmedia AI+・Ledge.ai
2

出力先を選ぶ(自分に合うものを)

届け先は人によって違ってOK。仲間と共有したいか、あとで見返したいかで選ぶ。

Discord

仲間・コミュニティと共有したい/受講生同士で見たい人

受け口:Webhook

Slack

普段の仕事がSlack中心/チームに流したい人

受け口:Incoming Webhook

スプレッドシート

一覧で貯めて後から見返す・分析したい人

受け口:シートに追記

3

受け口を用意する

選んだ出力先に「届ける入口」を作る。Discord/Slack は投稿用URL(Webhook)を発行、スプレッドシートは追記先のシートを準備する。

Webhook = そのチャンネルに投稿できる専用URL(Slackのincoming webhookと同じ)
4

毎朝7時に自動で動かす

「収集→要約→出力先へ投稿」を、決めた時刻に自動で走らせる。その"何で動かすか"は次の章で選ぶ(この題材の本命は、PCを閉じてもクラウドで動く Claude Code の /schedule)。ここで実行時刻・間隔・クラウド実行という cron の要所を学ぶ。

Claude Codeのスケジュール実行=PCを閉じてもクラウドで動く(VPS不要)
5

育てる

要約の粒度や本数を対話で調整(例:5〜7本、見出し+1〜2行)。慣れたら追う対象を本業テーマに差し替えて、自分専用の情報係にする。

WHICH

どの方法で「毎朝自動」にするか

「決めた時刻に自動で動かす」やり方(=cron)は1つではありません。この題材は ①AIで要約する(頭を使う処理)②PCを閉じていても毎朝動かしたい ——この2つが要なので、選択肢は自然と絞れます。まず、代表的な4つをこの題材に当てはめて比べます。

前提:Windowsに"cron"はない 「cron(クーロン)」はもともと Mac/Linux の定時実行の名前で、Windowsには標準では入っていません(相当機能は「タスクスケジューラ」)。なので cron は特定のソフト名というより、"定時実行"の総称と思ってOK。その"定時実行"を、実際に何で用意するかが下の4つです。
方式 どこで動く PCを閉じても動く? AI要約に向く? 費用・前提 この題材では
Claude Code
/schedule
(routine)
クラウド
(Anthropic)
○ 動く ◎ Claude自身が
要約する
Pro以上+Web版/
最短1時間間隔
本命 収集→要約→投稿を1スキルにして予約するだけ
n8n サーバー/
クラウド
○ 動く ○ AIノードを
挟める
無料枠あり/
初期設定はやや手間
代案 RSS→フィルタ→複数先など"連携多め"が主役なら
OSタスク
スケジューラ
(Win=cron相当)
自分のPC × PCが要る △ 要約は
別途スクリプト
無料(OS標準) AIを使わない単純な反復(バックアップ等)向き
/loop 自分のPC
(画面の中)
× 画面を
閉じると止まる
○ 可能 無料/7日で自動終了 本番向きではない。試運転に便利
この題材のおすすめ

「AIで要約」+「毎朝7時にPCを閉じてても」という条件から、本命は Claude Code の /schedule(routine=クラウド定期実行)。要約するAIそのものが動いてくれるので、収集→要約→投稿をひとつのスキルにして、時刻を予約するだけ。毎朝1回なら「最短1時間間隔」の制限にも余裕で収まります。
もし将来 「RSS取得→キーワードで選別→複数の宛先へ」のようにアプリ連携が主役になってきたら、そのときは n8n に載せ替えるのが向いています。

「毎朝7時」の指定(cron式)は 0 7 * * * =(分 時 日 月 曜日)。細かい書き方は覚えなくても、Claude Codeに「毎朝7時に」と伝えれば設定してくれます。

くわしい比較・判断フローは「定期実行の選び方」へ →
作る前に必ず Claude Codeは進化が速く、機能名や条件(対象プラン・最短間隔など)は変わります。AIの知識は少し前で止まっているので、仕組みを作る/直す前に、最新の公式ドキュメントをAIに確認させるのが鉄則です(調べ役=claude-code-guide)。「その機能は無い」を鵜呑みにしないこと。

BEFORE YOU BUILD

作る前に押さえる2つ

コスト設計 1回だけ収集・要約して共有チャンネルに流すなら、何人が見てもコストは同じ(配信する人が1回分だけ負担)。逆に各自の環境で毎日動かす形は、人数ぶんトークン課金が増える。みんなで見るなら“1つのチャンネルに流す共有型”が安い。
安全の基本 やることは受信・要約・通知だけ。取り返しのつかない操作がなく、低リスク(=AIに必要最小限のことしかさせない「最小権限」の考え方)。Webhook URLは「そのチャンネルに投稿できる合鍵」——人に見せない。漏れても発行元でいつでも作り直せる。
この題材の“出口”

ここで身につけた「集めて・要約して・届ける×毎朝自動」は、追う対象を差し替えるだけで、業界情報・競合ウォッチ・求人チェックなど、あなたの本業の情報係にそのまま化けます。最初の一歩が、そのまま実務の型になります。

WORDS

用語ミニ辞典 — つまずきやすい言葉

cronクーロン
決めた時刻や間隔で、プログラムを自動で動かす仕組みの総称。「毎朝7時に実行して」のような“予約実行”のこと。この題材で覚える中心。もとはMac/Linuxの機能で、Windowsの相当機能は「タスクスケジューラ」。
/schedule(routine)スケジュール/ルーティン
Claude Codeのコマンド。Anthropicのクラウドで定期実行を予約する。PCを閉じても動くのが強み(この題材の本命)。※対象プランや最短間隔は変わることがあるので、作る前に公式で確認。
RSSアール・エス・エス
サイトの新着記事を機械が自動で受け取れる“配信の仕組み”。対応サイトなら、記事が出るたびに拾える(人が見に行かなくていい)。
Webhookウェブフック
「そのチャンネルに投稿できる専用URL」。このURL宛にメッセージを送ると、DiscordやSlackに自動で書き込まれる。Slackの“Incoming Webhook”と同じもの。
n8nエヌ・エイト・エヌ
アプリ同士の連携(RSS→選別→通知など)を、線でつないで組み立てられる自動化ツール。途中にAIを挟むこともできる。連携の数が多い処理に向く。
クラウド実行
自分のPCではなく、ネット上のコンピュータで動かすこと。だからPCを閉じても止まらない
VPSブイ・ピー・エス
ネット上で借りる小さなサーバー(月数百円〜)。24時間動かしたいときの“置き場所”。※今回の /schedule 方式なら不要
トークン(課金)
AIが読み書きした文字の量のこと。多いほど料金が上がる(タクシーのメーターのイメージ)。だから“1回だけ動かして共有”が安い。
ダイジェスト
要点だけをまとめた短い版。全部読む代わりに、かいつまんで把握するためのもの。
最小権限さいしょうけんげん
AIやプログラムに「その仕事に必要な最低限のことだけ」やらせる考え方。もし何かあっても被害が小さくて済む。