この話の結論(3つだけ)
- 今は Claude Code が本命
完成度・安定性が高く、乗り換える理由は今のところ無い。このプログラムもClaude Code前提。
- Google純正の2つは“まだ様子見”
Antigravityはプレビュー+セキュリティ懸念/Gemini CLIは個人無料の入口が2026年6月に終了。
- 顧客情報を扱うなら“無料枠”に注意
無料枠は入力が学習に使われうる。機密は商用/企業契約か、Workspace内のGeminiで扱う。
CHAPTER 1
3つは何者?(早見表)
ざっくり言うと、どれも「指示を打つとAIがファイルを編集したり実行したりしてくれる道具」。違いは“作り”と“提供体系”です。
| 項目 | Claude Code(今これ) | Google Antigravity | Gemini CLI |
| 種類 | ターミナル型エージェント | エージェント型開発基盤(IDE+CLI+SDK) | ターミナル型エージェント(OSS) |
| 提供元 / モデル | Anthropic / Claude | Google / Gemini・Claude・GPT-OSS選択可 | Google / Gemini |
| 提供状況 | 提供中・安定 | パブリックプレビュー(正式版前) | ソフトは現役(OSS)だが下記の入口再編あり |
| 無料で始める入口 | —(Pro/Max/Team等の定額) | 個人無料あり(要注意・後述) | 個人無料/Pro/Ultra経路は2026/6/18で終了→Antigravityへ誘導。今は有料API/Vertex/企業版のみ |
| Workspace/Drive連携 | MCPで可 | 書類連携は無し(“Gemini”は使うモデルの意味) | MCP拡張でGmail/Drive等(プレビュー) |
| 成熟・安定 | 高い | プレビュー品質・変更多い | 発展途上+入口再編で混乱 |
| 非エンジニアの学習 | CLIの最初の一歩だけ | やや高め(3画面構成) | Claude Codeと同程度 |
※モデル名・料金・上限は頻繁に変わります。数字は各社の最新の公式ページで確認してください。
CHAPTER 2
いちばん大事:データの扱い(学習・保持)
ツール選びで本当に効くのはここ。「送った内容がAIの学習に使われるか」は、ツールより契約・入口の種類で決まります。
| 入口 | 学習に使われる? |
| Claude Code(Team等の商用) | 使われない(保持は約30日) |
| Antigravity(個人・無料) | 初期状態だと改善・学習に使われうる(設定でオプトアウト可) |
| Gemini CLI(無料APIキー) | 学習に使われうる(人間レビューの可能性も) |
| いずれも「有料API/企業版/Vertex/Workspace」 | 使われない(機密向け) |
CHAPTER 3
結局どれを使う?(選び方)
- 迷ったら Claude Code。完成度・安定・情報量で今の本命。このプログラムもこれ前提。
- 横展開(社内の非エンジニアにも広げる)・顧客情報は、Claude Codeで“作る”のではなく、Gemini(Workspace内)で扱う。→「作るのはClaude/顧客情報はGemini」の分業。
- Google純正をどうしても使うなら、いきなり個人無料でなく企業契約(Gemini Code Assist/Vertex)で。機密が守られる側を選ぶ。
たとえClaude Code=使い慣れた本命の道具箱。Antigravity=発売直後の新型(機能は派手だが、まだ不具合と安全面が心配)。Gemini CLI=一時期タダで配っていたが、無料配布をやめて新型(Antigravity)へ誘導中。急いで乗り換える理由は、今のところありません。
CHAPTER 4
各ツールの“注意点”(正直ベース)
Google Antigravity
- プレビュー段階で仕様変更・不具合が多い。無料枠の上限も頻繁に絞られている。
- セキュリティが弱点:悪意ある文書やWebの“隠し指示”にエージェントが従い情報を外部へ流出させ得る実証、遠隔コード実行(RCE)の欠陥修正が報告済み。機密・本番にはまだ早い。
Gemini CLI
- ソフト自体は現役(オープンソース)だが、個人無料・Pro・Ultra の入口が2026/6/18で終了し、Googleは後継の Antigravity へ誘導。“今から個人で無料に始める”道は実質縮小。
- 今も使えるのは有料API・Vertex・企業版(Gemini Code Assist)。
Claude Code
- 弱点は“黒い画面(ターミナル)に入る最初の一歩”だけ。慣れれば非エンジニアでも十分使える(このプログラムで扱う)。
APPENDIX
用語ミニ辞典
- エージェントagent
- 指示すると、自分でファイルを編集したりコマンドを実行したりして作業を進めてくれるAI。
- CLIシー・エル・アイ
- 黒い画面(ターミナル)に文字で指示する道具。Claude Code・Gemini CLIはこの形。
- プレビュー / GApreview / ジー・エー
- プレビュー=お試し公開(不具合や仕様変更あり)。GA=正式提供。Antigravityは今プレビュー。
- オプトアウトopt-out
- 「学習に使わないで」と自分で設定して外すこと。無料枠は初期状態でオンのことがある。
- Vertex AIヴァーテックス
- Google Cloudの企業向けAI基盤。ここ経由なら入力は学習に使われず、機密向け。