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脱・属人プログラム — 学習ノート

非エンジニアのための
コマンド地図

— Claude Codeの「/(スラッシュ)」で呼び出す便利ボタン、使うものだけ厳選

コマンドは、難しい操作を1語で呼び出すショートカット。全部で90近くあるけれど、私たちが実際に使うのはごく一部。まず覚える3つから、外部ツール連携・自動化まで——非エンジニアのための「使うものだけ」の地図。

2026.07.15 作成 / 出典:Claude Code 公式ドキュメント「コマンド」

この話の結論(3つだけ)
  1. コマンド=チャット欄で / を打つと出る「メニュー」
    難しい操作を1語で呼び出せる。テレビのリモコンのボタンと同じ
  2. まず覚えるのは、たった3つ(/clear/compact/rewind
    あとは「必要になったら思い出す」でいい
  3. 丸暗記しなくていい。困ったら / を打って一覧から探す
    ここにあるのは「こういうことができる」という地図

はじめに

そもそもコマンドとは

コマンドは、テレビのリモコンのボタンと同じです。「音量を上げる」を毎回言葉で説明しなくても、ボタン1つで済む。Claude Codeでは、チャット欄の行の先頭で /(スラッシュ)を打つとボタン(コマンド)の一覧が出ます。文字を続けると絞り込めます。

たとえるならスマホの「よく使うアプリ」をホーム画面に並べておくのと同じ。毎回メニューの奥から探さなくても、1タップで呼び出せる。コマンドは「よく使う操作のショートカット」。

コマンドの後ろに書いた文章は、そのコマンドへの追加の指示(引数)として渡されます。たとえば /plan 予約フォームを作って のように。

レベル1

まず覚える

まず覚える3つ(毎日の土台)

この3つだけで、日々の作業の8割は回ります。

コマンドひとことでいつ使う
/clear
/new /reset
会話をまっさらにして新しい仕事を始める(記憶=CLAUDE.mdは残る)別の作業に切り替えるとき
/compactここまでの会話を要約して軽くする(会話は続く)会話が長くなって重い・遅いとき
/rewind
/undo
コードも会話も「あの時点」まで巻き戻す(=やり直し)失敗した・変な方向に進んだとき
clearとcompactの違い/clear=会話をゼロにして仕切り直し(別件を始める)。/compact=同じ会話を続けたいけど、長くなったので軽くしたい。ここが混同しやすいので要チェック。

レベル2

戻る・やり直す

戻る・やり直す(失敗が怖くなくなる)

「いつでも戻れる」と分かると、AIに大胆に頼めるようになります。

コマンドひとことで
/rewind前の時点にコード/会話を巻き戻す。実質「元に戻す」ボタン
/resume
/continue
前の会話に戻る(一覧から選ぶ/名前・IDで指定)
/clear 案件名今の会話に名前を付けて終える → あとで /resume の一覧から探せる
/copy直前のAIの返答をコピー。/copy 2 で2つ前をコピー
/export会話まるごとをテキストで書き出す(記録・共有用)

レベル3

賢さと速さ

AIの賢さ・速さを変える

難しい仕事は深く考えさせ、単純作業は速く・安く。使い分けるとコストも下がります。

コマンドひとことで
/model使うAIモデルを切り替える(引数なしで選択画面)
/effort考える深さを変える(low〜max)。難問は深く、単純作業は浅く=速い
/fast高速モードのオン/オフ。返答が速くなる

レベル4

記憶・初期設定

記憶と初期設定(第二の脳とつなぐ)

AIに「うちのやり方」を覚えさせる入口。プロジェクトの最初にやります。

コマンドひとことで
/initそのフォルダに CLAUDE.md(AIへの指示書)を作る。最初にやる
/memoryCLAUDE.md を編集。自動メモリ(勝手に覚える機能)のオン/オフ・中身確認も
/config
/settings
設定画面(テーマ・モデルなど)
/theme画面の色テーマを変える
/renameいまのセッションに名前を付けて、上のバーに表示
別ノートにつながる記憶の仕組みは奥が深いので、専用ノート「AIの第二の脳を作る」(second-brain.html)で詳しく扱います。ここでは「入口のコマンド」だけ押さえればOK。

レベル5

安全とお金

安全とお金(触る前の確認)

「勝手に危ないことをしない」よう手綱を握る&使いすぎを見張るコマンド。

コマンドひとことで
/permissions
/allowed-tools
許可すること・確認を挟むこと・禁止すること(deny)のルール管理
/usage
/cost /stats
いくら使ったか・プランの残り・使用統計を見る
/doctor
/checkup
「健康診断」。設定の不具合・重い設定・使っていないものを見つけて直す提案
ここは大事AIに何でも自由にやらせるのは危険。/permissionsdeny(禁止)で「消す・送信する」等の危ない操作に手綱をかけておく。詳しいやり方は別ノート(deny設定手順)で扱います。

レベル6

外部ツール連携

外部ツールとつなぐ(Gmail・Notion・Canva 等)

Claude Codeを、メールやNotionなど普段のツールと「つなぐ」ための入口。

コマンドひとことで
/mcpMCPサーバー(=外部サービスとの接続口)の接続・ログインを管理
/skills使えるスキル(=自作の便利コマンド)の一覧を見る
/agentsサブエージェント(AIの分身に作業を分担させる仕組み)を作る/管理
たとえるならMCP=「延長コード付きの差込口」。Claude Codeという1台の道具に、Gmail・Notion・Canvaといった別のツールを差し込んで使えるようにする。

レベル7

大きな仕事

大きな仕事をまるごと任せる

「調べて・計画して・作って」を丸ごと任せるときのコマンド。

コマンドひとことで
/planまず計画を立てさせる(大きな変更の前に)。例 /plan 予約フォームを作って
/goal「この条件を満たすまで働き続けて」と目標を渡す。達成まで自分で進める
/deep-researchテーマをWebで手広く調べ、裏取りして引用付きレポートにまとめる
/datavizグラフ・チャート・ダッシュボードをきれいに作る設計ガイド
/background
/bg
いまの作業を裏に回してターミナルを解放(別のことを始められる)

レベル8

自動で回す

自動で回す(常駐・定期実行)

「決めた時刻に、勝手にやっておいて」を仕込むコマンド。自動化の入口。

コマンドひとことで
/loop決めた間隔でプロンプトを繰り返す(セッションを開けている間だけ)。例 /loop 5m デプロイ終わったか確認して
/schedule
/routines
ルーチン(決めた時刻に自動で動くタスク)を作る・一覧・実行。ただしクラウドで動く(下記)

いちばん大事:ローカル自動化とクラウド自動化の違い

非エンジニアが必ずつまずくところ。分かれ目は「作った場所」ではなく、「動くとき、自分のPCにしかない物に触る必要があるか」です。

判断ルール(これだけ覚える)
  1. 「この作業が動くとき、"自分のPCにしかない何か" に触る必要がある?」
    触る必要がある → ローカル自動化じゃないと無理/GitHubの中身+ネット上のサービスだけで完結する → クラウドでも動く
先に誤解を1つ解くGitHubにプッシュ=クラウドで動く、ではありません。GitHubは「置き場」であって「実行場所」ではない。プッシュはただ共有フォルダに入れただけ。誰か(=ルーチン)が取り出して動かして初めて「実行」されます。

「クラウドで動く」とき、何が起きているのか

自動化が動く「場所」は2つあります。登場するのはこの3者だけ。

登場人物正体
あなたのPC今あなたが使っている、手元のPC。ローカルの道具(ffmpeg等)もファイルも全部ここにある
クラウドネットの向こうにある、Anthropicが貸してくれる“もう一台の空っぽのPC”。毎回まっさらで、あなたのPCの中は一切見えない
GitHubその2台が共通で出し入れできる、ネット上の共有フォルダ(Google Driveの共有フォルダと同じイメージ)

/schedule(クラウド)は、この“もう一台の空っぽのPC”を毎回立ち上げて、①GitHub(共有フォルダ)から一式コピー → ②作業 → ③またGitHubに戻すという動きをします。この間、あなたのPCの中は見えないので、GitHubに入っていない物・あなたのPC専用の物は使えません。

クラウドが触れない、"PCにしかない物"の代表:

PCにしかない物なぜクラウドでは使えないのか
PCにインストールした道具
(ffmpeg など)
あなたのPCにだけ入っている。クラウドのPCには最初から入っていないから
PCの中だけに置いてある
大きなファイル(動画・素材)
GitHubに上げていない(サイズが大きく上げないことも多い)ので、クラウドからは見えない
.env のAPIキー安全のためGitHubに上げない設定。クラウドには渡っていないので、クラウド用に別途登録しないと使えない
「完成したファイルをPCの
デスクトップに保存して」
クラウドはあなたのPCの中に書き込めない。結果はGitHub経由でしか受け取れないから

使い分けの早見表:

やりたいこと使う道具動く場所
PC上で定期自動
(ローカルのファイル・ツールを触る)
Windowsタスクスケジューラ+claude -p
/ Desktopのローカルルーチン
自分のPC
開けている間だけ繰り返す/loop自分のPC(開いている間)
GitHubリポ内+クラウド連携
(Sheets/Notion等)で完結
/schedule(クラウドルーチン)クラウド
具体例で答え合わせ

動画生成(ローカルffmpeg・大きい素材・PCに保存)=自宅の包丁と食材が要る → ローカル自動化/scheduleでは動かない。

SNS下書き生成(Sheetsを読んでSheetsに書く)=包丁も食材も不要・材料も完成品もネット上 → クラウドでも動く/scheduleが効く。

結論「クラウドで作ってGitHubに入れれば動く?」の答え=作った場所は無関係動くときにPC専用の物が要るかどうか、だけ。要らなければ、PCで作った物でもクラウドで動きます。

レベル9

便利な小物

便利な小物

コマンドひとことで
/btw会話に残さず「ちょっと脇道の質問」をする
/voice音声で入力する(キーボードを打たず話す)。Claude.aiアカウントが必要
/powerupClaude Codeの機能を、アニメ付きの短いレッスンで学べる
/feedback
/bug /share
バグ報告・意見送信
/helpヘルプと利用可能なコマンド一覧を表示

注意

つまずきやすいポイント(正直に)

4つだけ覚えて

コマンドは行の先頭だけ有効。文章の途中に / を書いても効かない。

全部を覚える必要はない。困ったら / を打って一覧から探す、が正解。

プラン・環境で出ないコマンドがある(例:/upgrade はPro/Maxのみ)。「画面に無い=壊れてる」ではない。

④ 開発者向けの重いコマンド(/code-review 等)は私たちの用途では基本使わない。存在だけ知っておけば十分

一言まとめ
  1. コマンド=難しい操作の「1語ショートカット」
    テレビのリモコンのボタンと同じ
  2. まずは /clear/compact/rewind の3つ
    これで日々の8割は回る
  3. 丸暗記より「地図を持っておく」感覚でいい
    困ったら / を打つ

付録

用語ミニ辞典

コマンド/スラッシュコマンド
チャット欄の行頭で / を打つと出る操作メニュー。難しい操作を1語で呼び出すショートカット。
引数(ひきすう)
コマンドの後ろに書く追加の指示。例 /plan ○○を作って の「○○を作って」の部分。
エイリアス
同じコマンドの「別名」。例 /clear/new でも同じ働き。
CLAUDE.md(クロード・エムディー)
そのフォルダでAIに守らせる「指示書」。/init で作り、/memory で編集する。
MCP(エムシーピー)
Claude Codeと外部サービス(Gmail・Notion等)をつなぐ「接続口」の仕組み。
サブエージェント
AIの分身。作業を分担させて、まとめて速く進めるための仕組み。
プロンプト
AIへの指示文。/loop などは、この指示文を繰り返し実行する。
cron(クロン)/ルーチン
決めた時刻に自動で動かす仕組み。/schedule で設定する。
ローカル自動化
自分のPCの上で動く自動化。PC内のファイルやローカルの道具(ffmpeg等)を触れる。Windowsタスクスケジューラ+claude -p や Desktopのローカルルーチンで作る。
クラウド自動化
ネットの向こうの“もう一台の空っぽのPC”で動く自動化。PCを閉じても動くが、自分のPCの中身には触れない。/schedule(ルーチン)がこれ。GitHubリポ+ネット上のサービスで完結する作業向き。

対応

元にしたカリキュラム

この教材HTMLは、下のカリキュラム(Markdown正本)と公式ドキュメントを束ねて作成。内容を直すときは両方を整合させる。

元カリキュラム / 出典使った内容
setup/claude-code/
非エンジニアが使うコマンド一覧.md
本教材の骨子(レベル分け・厳選コマンド)=正本
setup/claude-code/
メモリとCLAUDEmdの違い.md
レベル4(/init・/memory)の背景
setup/claude-code/
denyの設定手順_いつどう設定するか.md
レベル5(/permissions・deny)の背景
setup/claude-code/
MCPとAPIの違い.md / サブエージェントとは.md
レベル6(/mcp・/agents)の背景
公式ドキュメント「コマンド」
code.claude.com/docs/ja/commands
全コマンドの定義・エイリアス・引数の出典