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脱・属人プログラム — 学習ノート

はじめてのGitHub設定
— むずかしい所はClaude Codeにおまかせ

— アカウントだけ自分で作れば、あとは「GitHubをセットアップして」の一言でOK

「GitHub(ギットハブ)って何?」から、実際に使い始めるまでの最短ルート。細かい作業(インストール・ログイン・リポジトリ作成・保存)はほぼ全部Claude Codeが代わりにやってくれます。あなたがやるのは最初のアカウント作成だけ——非エンジニアのためのはじめの一歩ノート。

2026.07.16 作成 / 実際の環境(Windows 11+Claude Code)を例に・公式情報で確認済み

この話の結論(3つだけ)
  1. GitHub=コード版のGoogle Drive(消えない・履歴が残る・共有できるクラウド保管庫)
    主に「AIで作った仕組み」を保存しておく場所、と思っておけばいい
  2. あなたが自分でやるのはアカウントを作る1回だけ
    メールとパスワードを決め、届いたコードを入れ、二要素認証を設定する。10分ほどで終わる
  3. あとはClaude Codeに「GitHubをセットアップして」と頼めばいい
    インストール・ログイン・保存箱づくり・初回アップまで全部やってくれる

はじめに

GitHubとは — ひとことで「コード版のGoogle Drive」

GitHub(ギットハブ)は「プログラマーの専門ツール」というイメージがありますが、使う側の感覚はもっとシンプルです。コード版のGoogle Drive——これがいちばん近い理解です。

GitHubの基本と「Private」の重要性。上段:GitHub=コード専用のGoogle Drive。下段:Publicリポジトリ(世界中の誰でも中身を見られる公開設定。設定ミスが即座に漏洩に直結)と、Privateリポジトリ(自分と招待した人だけがアクセスできる非公開設定。基本は必ずこちらを使用)をスイッチで切り替える図

図|GitHub=「コード専用のGoogle Drive」。公開(Public)か非公開(Private)かはスイッチで選べ、基本は必ずPrivate

GitHubは…どういうこと
クラウドの保管庫PCが壊れても消えない。別のPCからも同じ中身を開ける(=Google Driveと同じ安心)
履歴が残る「いつ・何を変えたか」が全部残る。間違えて消しても前の状態に戻せる
共有できるチームやスタッフに、決めた相手だけへ渡せる
Privateにできる非公開設定にすれば、世の中には一切公開されません(自分と招待した人だけ)

そして脱・属人プログラムでの位置づけは、こう思っておけば十分です:

ひとことでGitHub=「AIで作った仕組み」を保存しておく場所。Claude Codeで作ったメモ・台本・自動化のコード・設定などを、消えないように・履歴つきで・必要なら誰かと共有できる形でしまっておく棚。それがGitHubです。

では、その棚にはどうやって入れるのか。流れは3つだけです。①パソコンの中のメモを、②git(ギット)が「いつ・何を変えたか」ごと記録して荷物にまとめ、③push(プッシュ)でGitHubへ送る——宅配便で倉庫に預けるのと同じ形です。この手順は覚えなくて大丈夫です。Claude Codeに「GitHubに送っておいて」と頼めば、①〜③をまとめてやってくれます(くわしい中身はSTEP2で)。

GitHub=消えない「無料の倉庫」。Step1 パソコン内のメモ → Step2 git(記録して保存)してpush(送る)→ Step3 GitHub(消えない倉庫)へ届く配送の流れ。専門用語は不要で、Claude Codeに「GitHubに送っておいて」と頼むだけでこの配送手配をすべて自動でやってくれる

図|メモ → git(記録して保存)→ push(送る)→ GitHub(消えない倉庫)。この配送手配をClaude Codeが全部やる

「コード」と聞くと身構えますが、中身の多くはただの文章ファイル(メモ)です。動画や画像のような大きいファイルは向きません(そちらは今まで通りGoogle Driveへ)。ざっくり「文字・コードはGitHub、動画・大物はDrive」という住み分けだけ覚えておけばOKです。

無料の「消えないメモ棚」— GitHubを選ぶ4つの理由。1. 履歴が全部残る:間違えて消しても1行単位で過去に戻せる。だから整理も削除も怖くない。2. AIとの相性が最強:AIがいちばん得意な保存場所。「GitHubに送っておいて」と頼むだけで専門操作はゼロ。3. 正本は手元にある:本体はPCの中・GitHubは控え。ネットが無くても中身は無事。4. 無料で使える:テキストなら容量ほぼ無制限

図|GitHubを選ぶ4つの理由 — 履歴が残る・AIと相性がよい・正本は手元にある・無料

よくある誤解「GitHub=世界に公開される場所」ではありません。公開する(Public)か、自分だけ(Private)かはあなたが選べるスイッチ。会社のコードやあなたのメモはPrivateが基本で、世の中のサービスの大多数も非公開で置かれています(→補足B)。

全体像

やることは2つだけ — 自分とClaude Codeの分担

難しそうに見えるGitHubの初期設定ですが、あなたの出番は最初の「アカウント作成」だけ。残りは全部Claude Codeに任せられます。

🧑 あなたがやる(1回・約5分) └─ GitHubのアカウントを作る メール・パスワードを決め、コードを入れ、二要素認証まで ↓ ここから下は… 🤖 Claude Codeに「GitHubをセットアップして」と頼むだけ ├─ 道具(gh・git)のインストール案内 ├─ GitHubへのログイン(ブラウザで数字を入れるだけ) ├─ 保存箱(リポジトリ)を作る ├─ 秘密を上げない設定(.gitignore)を用意 └─ 最初のアップロード(push)まで実行 → 完成

図|作業の分担 — 人はアカウント作成だけ、あとはClaude Codeにおまかせ

なぜ人の出番がアカウント作成だけかというと、アカウント登録は「あなた本人」の確認(メール認証)が必要だからです。ここだけは代われません。逆に言えば、それ以外の技術的な作業はすべてClaude Codeが肩代わりできます。

STEP 1 / 2

自分でやる — アカウントを作る

ここだけは本人確認が要るので自分で。メールとパスワードを決め、届いたコードを入れ、二要素認証を設定します。約10分です。

STEP1

GitHubアカウントを作る(2026年の画面)

ブラウザ(ChromeやEdge)で https://github.com/ を開いて、次の順に進めます。Google Drive(Googleアカウント)を作ったときと、ほぼ同じ感覚です。

手順やること
① 開くgithub.com を開き、右上の 「Sign up」(サインアップ=新規登録) を押す
② 入力画面の案内に沿って メールアドレス → パスワード → ユーザー名 を決めて入力(「Continue with Google」でGoogleアカウントを使った登録もできます)
③ 認証パズル「私はロボットではありません」的な簡単なパズルを解く(人間確認)
④ メール認証登録したメールに届く確認コード(数字)を入力する
⑤ 二要素認証(2FA)スマホの認証アプリでQRコードを読み取る。今のGitHubでは必須なので、登録の流れで必ず出てきます
⑥ リカバリコードの保存表示される英数字の一覧を保存するここが最重要(下記)
ここだけ注意④のメール認証を済ませないと、保存箱(リポジトリ)を作るなどの基本操作ができません。必ず最後のコード入力まで終わらせてください。なお、サインアップ画面の細かい文言は時々変わります。迷ったらその時に表示されている案内に従えばOKです。

⑤ 二要素認証(2FA)— 飛ばせません

GitHubは二要素認証を必須にしています。2023年から段階的に広げられ、いまは登録の流れの中で必ず設定を求められます。「あとでやろう」はできません。

いちばん簡単なのは、スマホの認証アプリです。Google AuthenticatorMicrosoft Authenticator(どちらも無料)を入れて、画面のQRコードを読み取るだけ。以後ログイン時に6桁の数字を入れます。

※スマホを使いたくない場合は、パソコンで動く認証アプリ(KeePassXCなど)や、物理的なセキュリティキーも使えます。ただしパスキーやセキュリティキーは「主たる2FA」にはできないので、まず認証アプリを登録してから追加する形になります。

⑥ リカバリコード — ここが最大の事故ポイント

絶対に飛ばさない2FAの設定中に 「リカバリコード」(英数字の一覧)が表示されます。これはスマホを機種変更したり失くしたときに、アカウントへ入り直す唯一の手段です。ここを飛ばすと、スマホが変わった日にアカウントごと入れなくなります。表示されたら必ず保存してください。

保存先には1つだけルールがあります。

保存先理由
パスワード管理ツール(Bitwarden・1Passwordなど)会社で使っていればここが最適
印刷して保管管理ツールが無ければこちら。公式も推奨しています
そのアカウントでログインする場所(GoogleアカウントでGitHubに登録したなら、Googleドライブ・Gmail)鍵を金庫の中に閉じ込める形。Googleが使えなくなった瞬間、両方とも開かなくなります

プランは無料(GitHub Free)で十分です。文章・コードが中心なら実質無制限で、非公開(Private)の保存箱もいくつでも作れます。お金の話は当面気にしなくて大丈夫です。

※ここまで(ユーザー名・パスワード・メール認証・2FA・リカバリコードの保存)が済んだら、STEP1は完了。次はもうClaude Codeに任せられます。

STEP 2 / 2

Claude Codeに頼む — 「GitHubをセットアップして」

アカウントができたら、あとは一言頼むだけ。Claude Codeが道具のインストールからログイン・保存・初回アップまで順にやってくれます。

テンプレ

Claude Codeへの頼み方(コピペ用)

まずはこれを貼るだけ。そのままコピーして、Claude Codeに貼れば使えます。状況に合わせて選んでください(何が起きるかの説明は、このすぐ下の章にあります)。

はじめてGitHubを使うとき 「このフォルダをGitHubにバックアップできるようにセットアップして。
GitHubアカウントは作成済み。gitやghが入っていなければ入れ方も教えて。
保存箱は必ずPrivate(非公開)で作って、.env やAPIキー・動画は上げないように .gitignore も用意してね。」
2回目以降(変更を保存したいとき) 「今の変更をGitHubに上げておいて(バックアップして)。」
別のPCでも同じメモを使いたいとき 「GitHubにある○○(保存箱の名前)を、このPCにも取り込んで(clone して)。」
エラーが出て困ったとき 「GitHubのセットアップでこんな表示が出た(↓貼り付け)。原因と直し方を教えて、直せるなら直して。」
一歩進んだ自動化(今は不要)Claude Codeには /install-github-app という機能もあります。これは「変更を自動でチェックしてもらう」「GitHub上で @Claude と書くと自動で作業してもらう」ための上級の連携で、初期設定には要りません。まずは上のバックアップ運用だけで十分。必要になったら足せます。

STEP2

「GitHubをセットアップして」で何が起きるか

Claude Codeは、あなたのPCの中でコマンド(命令文)を実行できます。だからGitHubを使うための面倒な準備を、代わりに全部やってくれます。実際に頼むと、こんな作業を順番に・確認しながら進めます。

順番Claude Codeがやることひとことで
1道具のインストール案内gitghGitHubを使う道具をPCに入れる
2GitHubへのログインgh auth loginブラウザで数字を入れるだけ(→補足A)
3保存箱を用意git initこのフォルダをGitHub管理下にする
4秘密を上げない設定.gitignoreAPIキーや動画を自動で除外
5GitHubに保存箱を作成gh repo create--privateで非公開の箱を作る
6最初のアップロードgit push中身をクラウドに送る=バックアップ完成

用語は覚えなくて大丈夫です。「リポジトリ(repo)=保存箱1個」「push=クラウドへ送る」くらいの感覚で十分。作業はClaude Codeが「今これをやっています」とチェックリスト形式で見せながら進めるので、眺めていればOKです。

たとえるなら引っ越し業者。あなたは「この部屋(フォルダ)を新居(GitHub)に運んで」と伝えるだけ。梱包(保存箱づくり)・トラック手配(ログイン)・搬入(アップロード)は業者(Claude Code)がやる。あなたは「貴重品は運ばないでね」(=秘密は上げない)とだけ言えばいい。

もし道具(git・gh)が入っていなかったら

Claude Codeが「これを入れてください」とインストールのやり方まで案内してくれます。Windowsなら次の1行ずつで入ります(Claude Codeがそのまま実行することも多いです)。意味は「Windows標準の入手アプリ(winget)で、gitとgh(GitHub公式の道具)を入れる」というだけです。

winget install --id Git.Git ← git本体(Gitの基本機能) winget install --id GitHub.cli ← gh(GitHub公式の操作ツール)

2回目からはもっとラク

一度セットアップすれば、次からは「GitHubに上げておいて」「バックアップして」と言うだけ。Claude Codeが変更を保存してクラウドに送ります。別のPCで使いたいときも「このメモをこのPCにも取り込んで」と頼めば、まるごと持ってきてくれます。

補足A

ログインの新常識 — パスワードは"打たない"

「GitHubのパスワードをコマンドに打てばログインできる」——これは昔のやり方で、今は使えません(安全のために廃止されました)。2026年の正しいログインは「ブラウザで数字を入れるだけ」で、これがいちばん簡単で安全です。

Claude Codeが gh auth login(ログインの命令)を実行すると、こんな流れになります。むずかしい設定はなく、あなたは表示された数字をブラウザに入れて「許可」を押すだけです。

gh auth login のかんたんな流れ 1. Claude Codeが「この画面を開いて」と8桁のコードを表示 2. ブラウザで github.com/login/device が開く 3. さっきの8桁コードを貼り付けて「Authorize(許可)」を押す 4. これでログイン完了。次回からは自動でログイン状態

図|ログインは「数字を1回入れるだけ」— パスワードもトークンの手作業も不要

途中でいくつか質問(どこに接続するか等)が出ますが、迷ったら「HTTPS」「Login with a web browser(ブラウザでログイン)」を選べばOK。ログイン情報はPCの安全な保管場所に自動でしまわれるので、次からは入力すら不要です。この判断もClaude Codeに任せられます。

用語補足ほかに「トークン(PAT)」「SSHキー(鍵ペア)」というログイン方法もありますが、初心者は上のブラウザ認証が最短・最安全。トークンやSSHは自分で文字列を発行・管理する手間があり、今は選ぶ必要がありません。SSHが必要な場面でも、ghが鍵を自動で用意してくれます。

補足B

Private と Public — 「公開されない設定」の話

GitHubの保存箱(リポジトリ)には、公開のオン/オフスイッチがあります。ここを間違えないことが、いちばん大事な安全ポイントです。

Private(非公開)Public(公開)
見られる人自分と、招待した人だけURLを知る世界中の誰でも
向いているものメモ・仕事・AIで作った仕組み・秘密が絡むもの世界に無料公開したいツール(オープンソース)
あなたの基本✅ こちら意図して公開したいときだけ

Claude Codeにセットアップを頼むと、基本はPrivate(非公開)で作ります--privateという指定)。不安なら「必ず非公開(Private)で作って」と一言添えれば確実です。無料プランでも非公開の箱はいくつでも作れます。

二重の安全網「非公開設定」に加えて、APIキーやパスワードはそもそもGitHubに上げないのが鉄則です。Claude Codeは秘密を除外する設定(.gitignore)を先に用意し、.env(鍵をしまうファイル)や動画を自動で上げないようにします。非公開+そもそも上げない、の二重で守る——これで安心して使えます。(鍵の守り方の詳細は教材「AIの記憶と第二の脳のつくり方」で。)
実際のフォルダ構造とバックアップ対象。.claude(AI専用・コーポレート)の中の CLAUDE.md(共通ルール)は控えをskillsと一緒に自動保存、memory(第二の脳本体)と skills(AIの道具)はGitHubへ自動保存。案件A(作業フォルダ・事業部)の成果物コード・資料は自動保存の対象外で手動で保存、.env(パスワード等)は絶対に上げない。自動で守るのは「脳みそ」だけ。仕事の成果物とは切り離す

図|何をGitHubへ上げ、何を絶対に上げないか — .env(鍵)は上げない。自動で控えを取るのはAIの「脳みそ」(記憶・ルール・道具)だけで、仕事の成果物は別扱い(自動保存の仕組みは第二の脳の教材で)

補足C

Windowsでの小さな注意点

あなたの環境(Windows)でつまずきやすいのは、実はほぼ1点だけです。

ポイントどうする
入れた直後は認識されないことがあるgh(道具)を入れた直後は、いったんターミナル(PowerShell)を閉じて、新しいウィンドウを開き直すと認識される。※新しい「タブ」では足りないことがあるので「ウィンドウ」を開き直す
入手アプリ(winget)は標準搭載Windows 11なら最初から入っている。winget install --id GitHub.cli の1行でghが入る(管理者権限は不要)
コマンドの書き方の違いPowerShellとClaude Code内部のコマンドは書式が少し違うが、Claude Codeに任せればこの差は自動で吸収される

要するに、「動かないな」と思ったら、まずターミナルを開き直す——これだけ覚えておけば、Windowsでの大きな詰まりはほぼありません。それでも解決しなければ、そのエラー表示をそのままClaude Codeに見せれば直してくれます。

補足D

複数人で使う — 招待とOrganization

自分の保存箱(Privateリポ)を、社員や仲間にも使ってもらいたいとき。やり方は2通りあり、どちらも今のアカウントのまま始められます。

方法A:Collaborator(共同作業者)招待 — 今すぐ・そのまま

  1. 共有したいリポを開く → Settings → 左メニュー Collaborators
  2. Add people → 相手のGitHubユーザー名(またはメール)を入れて招待
  3. 相手が届いた招待を承認 → その人が git clone で取り込んで参加完了
  4. 辞めた人は、同じ画面で外すだけ(箱はあなたの手元に残る)
1つだけ注意(公式仕様)個人アカウントの非公開リポでは、招待した人全員に“書き込み権限”が付き、「読み取り専用(見るだけ)」にはできません。なので「メンバーは書き込まず、取り込む(pull)だけ」にしたい場合は、ルール(お願い)で守ることになります。少人数・信頼できる相手なら、これで十分です。

方法B:無料の「Organization(会社名義の入れ物)」を作る — 人数が増えたら

Organizationはアカウントの作り直しではありません。あなたの個人アカウントはそのまま、会社名義の“入れ物”を追加で作り、あなたがそのオーナーになるだけです。この作成はブラウザ操作(Claude Codeでなく自分で・約5分)。

  1. 作成:GitHub右上の New organization。プラン選択で Free(無料)を選ぶ(=「Create a free organization」)。
  2. 名前など入力:Organization名(他と重複しない半角英数字。そのまま公開URLになるので公開して困らない名前に。個人アカウント名とは別名)+連絡先メール(いつものメールでOK)を入れる。「所有(This organization belongs to)」は下の囲みを見て選ぶ。※次の「メンバー追加」画面はスキップでOK(後から招待できる)。
  3. ★作成直後に1つだけ必須設定:Organizationの SettingsMember privilegesBase permissions を「None」に。これで各メンバーは“自分に許可されたリポだけ”見えるように(初期値のままだと社内で見える範囲が広い)。オーナー(あなた)は常に全リポを見られる。
  4. リポを移す:既存の各リポの Settings → 一番下 Transfer ownership → 送り先に作ったOrganizationを指定(URLは自動転送されるので、既に clone 済みのPCも壊れない)。新規に作る場合は最初からOrganizationの中に作ってもよい。
  5. 招待:Organizationの PeopleInvite member で社員を招待。各リポ/チームに Readロールを付ければ「読み取り専用(pullだけ)」を仕組みで強制できる。退職時は People から外すだけ。
  6. 公開範囲の確認:Organization内のリポも1つずつ Private / Public を選べる。第二の脳・会社データは必ず Private(=会社の“外”に非公開)。「Base permissions=None」(=会社の“中”で仕切る)と合わせて二重の鍵にする。

図解:ステップ③「Base permissions を None」にする手順

Settings → Member privileges → Base permissions の「Read」を開き、No permission を選ぶ(赤枠の場所)。これで各メンバーは“自分に許可されたリポだけ”見える=担当外のプロジェクトや会社のリポは互いに見えない(なお各自の第二の脳の控えは本人の個人アカウント側にあり、そもそもOrganizationには置かない)。

Member privileges の Base permissions ドロップダウンで No permission を選ぶ画面

図①|Settings → Member privileges → Base permissions =「No permission」を選ぶ

② 確認ダイアログが出たら、赤いボタン 「Change base permission to “No permission”」を押して確定。文中の「1 member / 0 repositories」は今はメンバー1人・リポ0なので影響なしという意味で、そのまま進めてOK。

確認ダイアログの赤いボタン Change base permission to No permission

図②|確認ダイアログの赤いボタンを押して確定

「所有(This organization belongs to)」= personal か business かこれはプランや機能の違いではなく、“どの利用規約(ToS)で契約するか”の違いです(どちらも同じFree・機能も同じ)。
My personal account=標準規約。あなた個人が所有・管理する。個人や、あなたが回す小さなブランドならこれでOK。
A business or institution=法人向け規約(Corporate ToS)。Organizationを会社(法人)が正式に所有する形になり、担当者が退職・音信不通でも会社の代表者が管理権を引き継げる条項が付く。会社の資産として厳密に持ちたい法人はこちら。
法人のお客様に「うちはビジネスでは?」と聞かれたら:「これは料金の違いではなく“契約規約”の選択です。御社が法人として正式に所有し、担当者が辞めても会社が引き継げる形にするなら “A business or institution”、個人で小さく回すなら “My personal account” を選びます。どちらも無料・機能は同じです」と答える。=前述の“退職したら誰の箱?”問題の法的な保険版
判断のコツ:経営者本人がオーナーを持つなら実質 personal でOK。オーナー役を社員に任せる/会社資産として厳密に持ちたい(承継・投資家・監査)ならbusiness
そして personal / business どちらでも最強の保険=オーナーを2人以上にする:GitHubのOrganizationはオーナーを複数置けるので、信頼できる人をもう1人オーナーに追加しておけば「1人が辞めても・連絡が取れなくても、もう1人が即対応」できる(businessのToS=法的な最後の砦/複数オーナー=日常の即応。両方やるのが理想)。
会社を誰かに引き継ぐとき(personalでも円満なら可):①相手をOwnerに招待→承認 ②Organizationの連絡先メール等を相手に移す ③自分をOrganizationから外す。Organization所有のリポは個人の持ち物ではないので移動作業なしでそのまま新オーナーの下に残る(順番だけ注意:先に相手をオーナーにしてから抜ける=オーナーは常に最低1人必要)。※この“自分から円満に渡す”ケースはpersonalで成立。businessが要るのは逆=辞めた人が非協力・連絡不能・所有で揉める・本人に万一のとき。
どのプランを選ぶ? → 第二の脳は「Free(無料)」で十分OrganizationにはFree/Team($4/人・月)/Enterpriseがありますが、第二の脳(テキストの知識共有)ならFreeで足ります。Freeでも非公開リポ・メンバー数は無制限で、今回の要であるBase permissions=None・Readロール(社員ごとに仕切る設定)も使えます。Teamが足すのはPRレビュー必須・ブランチ保護・Codespaces等のソフト開発向け機能で、今回は不要。本格的なコード開発でレビュー強制などが要るチームになったら$4を検討、の順でOK。
A. Collaborator招待B. Organization
始め方今のアカウントのまま・招待するだけ無料で“入れ物”を追加 → リポを移す
読み取り専用✕ できない(全員に書き込み権限)→ルールで守る✅ Readロールで強制できる
箱の持ち主あなた個人会社(あなたがオーナー)
向き少人数・今すぐ人数が増えた/権限をきっちり管理したい

推奨:まずAで開始 → 必要になったらBへ。移行は後からでも数クリックです。運用の考え方(誰がpushするか・退職時にどうなるか)は教材「複数人・複数PCで第二の脳を運用するコツ」で。

早見表

つまずきポイントと、Claude Code任せでの回避法

つまずき何が起きる回避法
メール認証を飛ばす保存箱が作れないここだけ自分で。登録時にコード入力まで終わらせる
リカバリコードを保存し忘れるスマホを変えた日にアカウントごと入れなくなる登録時に必ず保存。そのアカウントでログインする場所(Googleで登録したならGoogleドライブ)には置かない
パスワードでログインしようとする廃止済みで必ず失敗ブラウザ認証(8桁コード)をClaudeが案内・実行
道具が「見つかりません」ghが認識されないターミナルを開き直す。導入もClaudeが代行
秘密を誤って公開APIキー等が漏れるClaudeが.gitignoreで先に除外。全部まとめて上げる操作は使わない
非公開のつもりが公開に中身が世界に見える「必ずPrivateで」と一言。Claudeが非公開で作成
コマンドが分からない何を打てばいいか迷うそもそも打たない。日本語で頼めばClaudeが実行しURLを提示

共通しているのは、「技術的なことは全部Claude Codeに日本語で頼めばいい」という点です。あなたが覚えるのは「アカウントは自分で・非公開で作って・秘密は上げない」の3つの心構えだけです。

付録

用語ミニ辞典

GitHub(ギットハブ)
コード・文章を保存する「クラウドの保管庫」。履歴が残り、非公開/公開を選べる。コード版のGoogle Driveのイメージ。
リポジトリ(repo)
GitHub上の「プロジェクト1個分の保存箱」。1つの案件=1つの箱、と考えればよい。Privateにすれば自分だけ。
git(ギット)
PC側で変更を記録・管理する仕組み。GitHubを使う土台の道具。
gh(ジーエイチ)
GitHub公式の操作ツール。ログインや保存箱づくりを簡単にしてくれる。
push(プッシュ)
PC側の変更をGitHub(クラウド)へ送ること。これがバックアップの実行。
clone(クローン)
GitHubにある保存箱を、まるごとPCに取り込むこと。別PCで使い始める最初の1回に。
Private / Public
非公開(自分と招待した人だけ)/公開(誰でも見られる)。メモや仕事は必ずPrivate。
.gitignore(ギットイグノア)
「GitHubに上げないファイル」を指定するリスト。APIキーや動画を自動で除外する安全設定。
.env(ドットエンブ)
APIキーやパスワードなどの秘密をしまうファイル。GitHubには上げない(.gitignoreで除外)。
二要素認証(2FA)
パスワードに加えて、スマホの認証アプリが出す6桁の数字などをもう1つの鍵にする仕組み。パスワードが漏れても入られない。GitHubでは必須。
リカバリコード
2FAの設定時に一度だけ表示される英数字の一覧。スマホを失くしたときにアカウントへ入り直す唯一の手段。印刷して保管するか、パスワード管理ツールに入れる。

付録

この教材の元になったカリキュラム/関連教材

この教材の"教える版・正本"は、脱・属人プログラムのカリキュラム(datsuzokujin-program-curriculum リポジトリ・Private)の次のファイルです。手順は公式ドキュメント(2026年7月時点)で確認しています。

この教材の内容元カリキュラム/参照
全体(アカウント作成→セットアップ委譲の全手順)setup/github/はじめてのGitHub設定_アカウント作成とClaude Codeへの委譲.md
GitHubとは/保存先の使い分け/容量setup/github/メモ・バックアップとして使う.md
アカウント作成/認証(サインアップ・メール認証)公式:GitHub Docs「Creating an account on GitHub」「About authentication」
ログイン・保存箱作成(gh auth login/gh repo create)公式:GitHub CLI マニュアル「gh auth login」「gh repo create」
Windowsでの導入(winget・ターミナル開き直し)公式:GitHub CLI「install_windows」
/install-github-app(上級・任意)公式:Claude Code Docs「GitHub Actions」
秘密の守り方(.gitignore/.env/deny)の詳細関連教材:second-brain.html(AIの記憶と第二の脳のつくり方)

※カリキュラムMDはローカルの c:\dev\claude\datsuzokujin-program-curriculum\ にあり、GitHub(Private)にも同期済み。学習ロードマップ上はSTEP2「第二の脳をつくる」の最初のステップ(GitHubの初期設定)にあたります。公式ドキュメントは「サインアップ画面の文言は随時変わる」としているため、本教材でも固定の文言に依存しない書き方にしています。