脱・属人プログラム — 学習ノート
— アカウントだけ自分で作れば、あとは「GitHubをセットアップして」の一言でOK
「GitHub(ギットハブ)って何?」から、実際に使い始めるまでの最短ルート。細かい作業(インストール・ログイン・リポジトリ作成・保存)はほぼ全部Claude Codeが代わりにやってくれます。あなたがやるのは最初のアカウント作成だけ——非エンジニアのためのはじめの一歩ノート。
2026.07.16 作成 / 実際の環境(Windows 11+Claude Code)を例に・公式情報で確認済み
はじめに
GitHub(ギットハブ)は「プログラマーの専門ツール」というイメージがありますが、使う側の感覚はもっとシンプルです。コード版のGoogle Drive——これがいちばん近い理解です。
| GitHubは… | どういうこと |
|---|---|
| クラウドの保管庫 | PCが壊れても消えない。別のPCからも同じ中身を開ける(=Google Driveと同じ安心) |
| 履歴が残る | 「いつ・何を変えたか」が全部残る。間違えて消しても前の状態に戻せる |
| 共有できる | チームやスタッフに、決めた相手だけへ渡せる |
| Privateにできる | 非公開設定にすれば、世の中には一切公開されません(自分と招待した人だけ) |
そして脱・属人プログラムでの位置づけは、こう思っておけば十分です:
「コード」と聞くと身構えますが、中身の多くはただの文章ファイル(メモ)です。動画や画像のような大きいファイルは向きません(そちらは今まで通りGoogle Driveへ)。ざっくり「文字・コードはGitHub、動画・大物はDrive」という住み分けだけ覚えておけばOKです。
全体像
難しそうに見えるGitHubの初期設定ですが、あなたの出番は最初の「アカウント作成」だけ。残りは全部Claude Codeに任せられます。
図|作業の分担 — 人はアカウント作成だけ、あとはClaude Codeにおまかせ
なぜ人の出番がアカウント作成だけかというと、アカウント登録は「あなた本人」の確認(メール認証)が必要だからです。ここだけは代われません。逆に言えば、それ以外の技術的な作業はすべてClaude Codeが肩代わりできます。
STEP 1 / 2
自分でやる — アカウントを作る
ここだけは本人確認が要るので自分で。メールとパスワードを決めて、届いたコードを入れるだけ。約5分です。
STEP1
ブラウザ(ChromeやEdge)で https://github.com/ を開いて、次の順に進めます。Google Drive(Googleアカウント)を作ったときと、ほぼ同じ感覚です。
| 手順 | やること |
|---|---|
| ① 開く | github.com を開き、右上の 「Sign up」(サインアップ=新規登録) を押す |
| ② 入力 | 画面の案内に沿って メールアドレス → パスワード → ユーザー名 を決めて入力(「Continue with Google」でGoogleアカウントを使った登録もできます) |
| ③ 認証パズル | 「私はロボットではありません」的な簡単なパズルを解く(人間確認) |
| ④ メール認証 | 登録したメールに届く確認コード(数字)を入力する。これで完了 |
プランは無料(GitHub Free)で十分です。文章・コードが中心なら実質無制限で、非公開(Private)の保存箱もいくつでも作れます。お金の話は当面気にしなくて大丈夫です。
※ここまで(ユーザー名・パスワード・メール認証)が済んだら、STEP1は完了。次はもうClaude Codeに任せられます。
STEP 2 / 2
Claude Codeに頼む — 「GitHubをセットアップして」
アカウントができたら、あとは一言頼むだけ。Claude Codeが道具のインストールからログイン・保存・初回アップまで順にやってくれます。
STEP2
Claude Codeは、あなたのPCの中でコマンド(命令文)を実行できます。だからGitHubを使うための面倒な準備を、代わりに全部やってくれます。実際に頼むと、こんな作業を順番に・確認しながら進めます。
| 順番 | Claude Codeがやること | ひとことで |
|---|---|---|
| 1 | 道具のインストール案内(gitとgh) | GitHubを使う道具をPCに入れる |
| 2 | GitHubへのログイン(gh auth login) | ブラウザで数字を入れるだけ(→補足A) |
| 3 | 保存箱を用意(git init) | このフォルダをGitHub管理下にする |
| 4 | 秘密を上げない設定(.gitignore) | APIキーや動画を自動で除外 |
| 5 | GitHubに保存箱を作成(gh repo create) | --privateで非公開の箱を作る |
| 6 | 最初のアップロード(git push) | 中身をクラウドに送る=バックアップ完成 |
用語は覚えなくて大丈夫です。「リポジトリ(repo)=保存箱1個」「push=クラウドへ送る」くらいの感覚で十分。作業はClaude Codeが「今これをやっています」とチェックリスト形式で見せながら進めるので、眺めていればOKです。
Claude Codeが「これを入れてください」とインストールのやり方まで案内してくれます。Windowsなら次の1行ずつで入ります(Claude Codeがそのまま実行することも多いです)。意味は「Windows標準の入手アプリ(winget)で、gitとgh(GitHub公式の道具)を入れる」というだけです。
一度セットアップすれば、次からは「GitHubに上げておいて」「バックアップして」と言うだけ。Claude Codeが変更を保存してクラウドに送ります。別のPCで使いたいときも「このメモをこのPCにも取り込んで」と頼めば、まるごと持ってきてくれます。
補足A
「GitHubのパスワードをコマンドに打てばログインできる」——これは昔のやり方で、今は使えません(安全のために廃止されました)。2026年の正しいログインは「ブラウザで数字を入れるだけ」で、これがいちばん簡単で安全です。
Claude Codeが gh auth login(ログインの命令)を実行すると、こんな流れになります。むずかしい設定はなく、あなたは表示された数字をブラウザに入れて「許可」を押すだけです。
図|ログインは「数字を1回入れるだけ」— パスワードもトークンの手作業も不要
途中でいくつか質問(どこに接続するか等)が出ますが、迷ったら「HTTPS」「Login with a web browser(ブラウザでログイン)」を選べばOK。ログイン情報はPCの安全な保管場所に自動でしまわれるので、次からは入力すら不要です。この判断もClaude Codeに任せられます。
補足B
GitHubの保存箱(リポジトリ)には、公開のオン/オフスイッチがあります。ここを間違えないことが、いちばん大事な安全ポイントです。
| Private(非公開) | Public(公開) | |
|---|---|---|
| 見られる人 | 自分と、招待した人だけ | URLを知る世界中の誰でも |
| 向いているもの | メモ・仕事・AIで作った仕組み・秘密が絡むもの | 世界に無料公開したいツール(オープンソース) |
| あなたの基本 | ✅ こちら | 意図して公開したいときだけ |
Claude Codeにセットアップを頼むと、基本はPrivate(非公開)で作ります(--privateという指定)。不安なら「必ず非公開(Private)で作って」と一言添えれば確実です。無料プランでも非公開の箱はいくつでも作れます。
.gitignore)を先に用意し、.env(鍵をしまうファイル)や動画を自動で上げないようにします。非公開+そもそも上げない、の二重で守る——これで安心して使えます。(鍵の守り方の詳細は教材「AIの記憶と第二の脳のつくり方」で。)補足C
あなたの環境(Windows)でつまずきやすいのは、実はほぼ1点だけです。
| ポイント | どうする |
|---|---|
| 入れた直後は認識されないことがある | gh(道具)を入れた直後は、いったんターミナル(PowerShell)を閉じて、新しいウィンドウを開き直すと認識される。※新しい「タブ」では足りないことがあるので「ウィンドウ」を開き直す |
| 入手アプリ(winget)は標準搭載 | Windows 11なら最初から入っている。winget install --id GitHub.cli の1行でghが入る(管理者権限は不要) |
| コマンドの書き方の違い | PowerShellとClaude Code内部のコマンドは書式が少し違うが、Claude Codeに任せればこの差は自動で吸収される |
要するに、「動かないな」と思ったら、まずターミナルを開き直す——これだけ覚えておけば、Windowsでの大きな詰まりはほぼありません。それでも解決しなければ、そのエラー表示をそのままClaude Codeに見せれば直してくれます。
補足D
自分の保存箱(Privateリポ)を、社員や仲間にも使ってもらいたいとき。やり方は2通りあり、どちらも今のアカウントのまま始められます。
git clone で取り込んで参加完了Organizationはアカウントの作り直しではありません。あなたの個人アカウントはそのまま、会社名義の“入れ物”を追加で作り、あなたがそのオーナーになるだけです。
| A. Collaborator招待 | B. Organization | |
|---|---|---|
| 始め方 | 今のアカウントのまま・招待するだけ | 無料で“入れ物”を追加 → リポを移す |
| 読み取り専用 | ✕ できない(全員に書き込み権限)→ルールで守る | ✅ Readロールで強制できる |
| 箱の持ち主 | あなた個人 | 会社(あなたがオーナー) |
| 向き | 少人数・今すぐ | 人数が増えた/権限をきっちり管理したい |
推奨:まずAで開始 → 必要になったらBへ。移行は後からでも数クリックです。運用の考え方(誰がpushするか・退職時にどうなるか)は教材「複数人・複数PCで第二の脳を運用するコツ」で。
早見表
| つまずき | 何が起きる | 回避法 |
|---|---|---|
| メール認証を飛ばす | 保存箱が作れない | ここだけ自分で。登録時にコード入力まで終わらせる |
| パスワードでログインしようとする | 廃止済みで必ず失敗 | ブラウザ認証(8桁コード)をClaudeが案内・実行 |
| 道具が「見つかりません」 | ghが認識されない | ターミナルを開き直す。導入もClaudeが代行 |
| 秘密を誤って公開 | APIキー等が漏れる | Claudeが.gitignoreで先に除外。全部まとめて上げる操作は使わない |
| 非公開のつもりが公開に | 中身が世界に見える | 「必ずPrivateで」と一言。Claudeが非公開で作成 |
| コマンドが分からない | 何を打てばいいか迷う | そもそも打たない。日本語で頼めばClaudeが実行しURLを提示 |
共通しているのは、「技術的なことは全部Claude Codeに日本語で頼めばいい」という点です。あなたが覚えるのは「アカウントは自分で・非公開で作って・秘密は上げない」の3つの心構えだけです。
テンプレ
そのままコピーして、Claude Codeに貼るだけで使えます。状況に合わせて選んでください。
/install-github-app という機能もあります。これは「変更を自動でチェックしてもらう」「GitHub上で @Claude と書くと自動で作業してもらう」ための上級の連携で、初期設定には要りません。まずは上のバックアップ運用だけで十分。必要になったら足せます。付録
付録
この教材の"教える版・正本"は、脱・属人プログラムのカリキュラム(datsuzokujin-program-curriculum リポジトリ・Private)の次のファイルです。手順は公式ドキュメント(2026年7月時点)で確認しています。
| この教材の内容 | 元カリキュラム/参照 |
|---|---|
| 全体(アカウント作成→セットアップ委譲の全手順) | setup/github/はじめてのGitHub設定_アカウント作成とClaude Codeへの委譲.md |
| GitHubとは/保存先の使い分け/容量 | setup/github/メモ・バックアップとして使う.md |
| アカウント作成/認証(サインアップ・メール認証) | 公式:GitHub Docs「Creating an account on GitHub」「About authentication」 |
| ログイン・保存箱作成(gh auth login/gh repo create) | 公式:GitHub CLI マニュアル「gh auth login」「gh repo create」 |
| Windowsでの導入(winget・ターミナル開き直し) | 公式:GitHub CLI「install_windows」 |
/install-github-app(上級・任意) | 公式:Claude Code Docs「GitHub Actions」 |
| 秘密の守り方(.gitignore/.env/deny)の詳細 | 関連教材:second-brain.html(AIの記憶と第二の脳のつくり方) |
※カリキュラムMDはローカルの c:\dev\claude\datsuzokujin-program-curriculum\ にあり、GitHub(Private)にも同期済み。学習ロードマップ上はSTEP2「第二の脳をつくる」の最初のステップ(GitHubの初期設定)にあたります。公式ドキュメントは「サインアップ画面の文言は随時変わる」としているため、本教材でも固定の文言に依存しない書き方にしています。